Cloudflareの新CLI「cf」が変えるもの——エージェント前提で作り直された理由
投稿日:2026.09.29
CATEGORY
- AI開発
Cloudflareが2026年9月28日、新しいコマンドラインツール「cf」を発表しました。これまでCloudflareの開発者向けCLIといえばWranglerで、対応コマンドは約280個でした。対してcfは、Cloudflare APIの約3,000オペレーションを対象にしています(コマンド数とAPIオペレーション数という単位の違う数字なので、対象範囲の広がりの目安として読んでください)。単に数が増えただけではありません。出力形式も、コマンドの探し方も、設定ファイルの書き方も、cfは「エージェントが使うこと」を前提に作り直されています。
280個から3,000個へ——Wranglerが届いていなかった範囲

cfはオープンベータ版として公開されており、npm i -g cf でグローバルインストールできます。Workersのセットアップ・デプロイ・監視だけでなく、Cloudflare Access、ドメイン購入、WAF設定まで、単一のツールで実行できる範囲になりました。
Wranglerは主にWorkers周りの操作を担ってきたツールです。一方、Cloudflareのプロダクトにはこのほかにもアクセス制御やWAF、ドメイン購入などがあり、cfはそれらも同じツールから扱います。
JSONを既定にする、という設計判断

cfのもう一つの特徴は、出力形式です。既定の出力はJSONで、人間が読む場合は整形されたJSON、エージェントが読む場合は圧縮されたJSONに切り替わります。
検索の仕組みも変わりました。cf cli search という自然言語検索コマンドが用意されており、約3,000個のオペレーションの中から目的のコマンドを、正確なコマンド名を覚えていなくても探せます。コマンド体系が大きくなるほど「そのコマンドが存在することを知っているか」が壁になります。自然言語検索は、その課題に効く仕組みと言えます(設計意図としてCloudflareが述べているわけではなく、筆者の解釈です)。
設定ファイルもTypeScriptベースの cloudflare.config.ts に変わり、開発サーバーはデフォルトでViteを採用しています。加えてLSP(Language Server Protocol)に対応しており、Cloudflareはこれによってエージェントの補完精度が上がるとしています。
TypeScriptスキーマから複数のインターフェースを生成する仕組み

Cloudflareはこれまでも、OpenAPIスキーマを起点にSDK・Terraformプロバイダー・Code Mode MCPサーバーなどを生成する仕組みを持っていました。cfはこの仕組みを拡張し、新たに「TypeScriptスキーマ」(TypeScriptの型に加えて、命名規則・lint・ガードレールまで含めたもの)を起点に、複数のインターフェースを生成する設計を採用しています。
関連する機能として、「Local Explorer」があります。KV・R2・D1・Durable Objects・Workflowsといったローカルのリソースを、キーボードショートカット e を押すだけで検査・操作できます。あわせて /cdn-cgi/explorer/api というエンドポイントでOpenAPI仕様も提供されています。なお、Local Explorerは執筆時点でtechnical previewの段階だとCloudflareは明記しています。
Wranglerとの関係——cf migrate で移る、18か月の猶予期間
Wranglerから乗り換えを迫られるわけではありません。Cloudflareはブログの中で、オープンベータが終わった時点でWranglerの最終メジャーバージョンをリリースし、その後18か月間はWranglerのメンテナンスサポートを続けると明言しています。なお、最終メジャーバージョンのWranglerは、cfを使うよう開発者とエージェントを案内する内容になるとされています。方向としてはcfへの移行を促すもので、18か月はその移行のための猶予期間です。
移行そのものの手順もシンプルです。Cloudflareは "Migrating a Worker from Wrangler is as simple as running cf migrate" と説明しています。Wranglerで作ったWorkerの移行は、このコマンドから始められるということです。設定やバインディング、CIなど、実際にどこまで自動で移るかは一次情報からは確認できていないため、試すときは移行後の動作を確認してください。
まとめ
触るなら、まずnpm i -g cfで入れて、cf cli searchに普段よく使う操作を自然文で投げてみるのが早そうです。Wranglerで何コマンド打っていた作業が、cfでどう探せるかを見比べられます。cfはまだオープンベータで、ベータの終了時期は確認できていません。本番プロジェクトの移行は、Wranglerの最終メジャーバージョンが出た時点で判断すれば足ります。
関連
AI エージェントを業務で回すときの設計と運用については、CTO の note に書いています。
出典
※ この記事は AI を使用しています。Leadeas が自社開発した AI エージェント基盤で下書きを作成し、人間のレビューを経て公開しています。AI ネイティブ開発会社として自社の技術をそのまま実演する目的で、この手法を用いています。(詳しくは AI 利用ポリシー)

