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Xserver VPSの設定 ― 契約後にやる初期セットアップとセキュリティ

投稿日:2026.06.13

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Xserver VPSの設定 ― 契約後にやる初期セットアップとセキュリティ

VPSは「借りたら終わり」ではない

Xserver VPSを契約してサーバーが起動した状態は、セキュリティの観点からは「まだ何もできていない」状態です。初期状態のままでは、rootパスワードログインが有効で、すべてのポートが開放されていることがあります。

この記事では、Xserver VPS公式マニュアルをもとに、契約後に行うべき初期セットアップとセキュリティ設定の流れを整理します。UIの細かい名称は公式マニュアル(vps.xserver.ne.jp/support/)で最新情報を確認することをお勧めします。更新で変わる場合があるため、本記事では操作の流れを重視して説明します。

プランと料金の確認(2025年12月改定後)

Xserver VPSのプランと料金は2025年12月1日に改定されています。改定前の料金が記載された記事も流通しているため、注意が必要です。執筆時点(2026年6月)の公式情報では、以下のような構成になっています(月額は契約期間によって変動します)。

  • 2GB / 3コア / SSD 50GB: 1ヶ月契約で月1,496円〜、36ヶ月契約で月990円〜
  • 6GB プラン: 月2,200円〜
  • 12GB プラン: 月4,400円〜

最新の料金・プラン構成は公式の料金ページ(https://vps.xserver.ne.jp/price.php)でご確認ください。

ハードウェアはAMD EPYCプロセッサとNVMe SSDを採用し、バックボーンは10Gbpsです。

OSの選択

Xserver VPSではOSテンプレートから選択してサーバーを起動します。執筆時点では Ubuntu 22.04 / 24.04 / 26.04、AlmaLinux、Rocky Linux、Debian、Oracle Linux、CentOS Streamなどが選択できます。WordPressやKUSANAGIのアプリイメージも用意されています。

最新のOSラインアップは公式(https://vps.xserver.ne.jp/os-list.php)を参照してください。

初期セットアップ手順は主にUbuntuを前提にしています。CentOS 7/8はEOL(サポート終了)のため、新規利用は推奨しません。

パネルが2系統あることを先に理解する

Xserver VPSでは管理パネルが2系統に分かれています。混同しやすいため最初に整理しておきます。

パネル役割
Xserver コントロールパネルアカウント全体の管理(SSH鍵登録、請求など)
VPS パネル個別サーバーの管理(起動・停止、IP確認、パケットフィルター設定など)

「SSH鍵を登録したい」→ コントロールパネル、「サーバーのIPアドレスを確認したい」「ファイアウォールの設定をしたい」→ VPSパネル、という使い分けです。

SSH接続の確認

サーバーが起動したら、まずSSH接続できることを確認します。

手順の流れ:

  1. VPSパネルでサーバーのIPアドレスを確認する
  2. VPSパネルのパケットフィルター設定でSSH(ポート22)が許可されていることを確認する
  3. SSHクライアントから接続する
ssh root@<サーバーIPアドレス>

初回は初期パスワードで接続します。接続できることを確認した後、次のセキュリティ設定に進みます。

セキュリティの初手:6ステップ

Xserver VPS公式の初期セキュリティガイドでは、次の手順が推奨されています。

ステップ1: パッケージの更新

apt update && apt upgrade -y

OS起動直後は最新のセキュリティパッチが当たっていない場合があります。最初に更新を行います。

ステップ2: 一般ユーザーの作成とsudo権限の付与

adduser <ユーザー名>
usermod -aG sudo <ユーザー名>

以降の操作はこの一般ユーザーで行い、必要な時だけsudoを使う運用にします。

ステップ3: SSH公開鍵の設定

XserverコントロールパネルのSSH Key機能から公開鍵を登録できます。登録した鍵はサーバーに配置されるため、手動での.ssh/authorized_keysへの追記が不要になります。

鍵を手動で配置する場合は、一般ユーザーのホームディレクトリに.ssh/authorized_keysを作成し、適切なパーミッション(ディレクトリ700、ファイル600)を設定します。

ステップ4: sshd_configの変更

/etc/ssh/sshd_configを編集し、パスワード認証とroot直接ログインを無効化します。

PasswordAuthentication no
PermitRootLogin no

この変更を適用する前に、公開鍵認証で一般ユーザーとしてログインできることを別ターミナルで確認してください。パスワード認証を無効にした状態でログアウトすると、鍵の設定ミスがあった場合に締め出されます。

ステップ5: SSHポート変更とパケットフィルターの更新

SSHの待受ポートをデフォルトの22番から変更することで、自動スキャンによるブルートフォース攻撃のリスクを下げられます。

# /etc/ssh/sshd_config
Port <任意の番号>

ポートを変更する場合は、先にVPSパネルのパケットフィルターに新しいポート番号を追加してからsshdを再起動してください。順序を誤るとSSH接続できなくなります。

パケットフィルターの初期設定はOFF(全開放)です。パケットフィルターをONにし、必要なポートのみ許可する構成を推奨します。最大20件の設定が可能です。Webサーバーを公開する場合はポート80(HTTP)と443(HTTPS)を追加します。

ステップ6: sshdの再起動

sudo systemctl restart sshd

再起動後、新しい設定でSSH接続できることを確認します。

パケットフィルターの考え方

Xserver VPSのパケットフィルターはVPSパネルから設定します。iptablesやufwといったOSレベルのファイアウォール設定は、公式一次情報での手順が提供されていないため、本記事ではパネル操作ベースで説明しています。

必要最小限のポートのみ開放し、それ以外は閉じるのが基本方針です。開放が必要なポートの例:

  • SSH: 変更後のポート番号
  • HTTP: 80
  • HTTPS: 443

メールサーバーやデータベースを外部から直接接続させる必要がない場合は、それらのポートは閉じておきます。

ここまでをまとめると

Xserver VPS契約後のセキュリティ初手は、「SSH鍵認証への切り替え → rootログイン禁止 → パケットフィルター有効化」の3点が核心です。

  1. パネル2系統(コントロールパネルとVPSパネル)の役割を整理する
  2. OSパッケージを最新に更新する
  3. 一般ユーザーを作成してsudo権限を付与する
  4. SSH公開鍵認証を設定し、パスワード認証とrootログインを無効化する
  5. SSHポートを変更し、パケットフィルターで必要なポートのみ開放する

UIの細かい操作は更新で変わる可能性があります。設定前に公式マニュアルの最新版を確認することをお勧めします。

出典

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